城南島の歴史
1981年の城南島は、市街地の住宅、工場混在化による騒音、振動などの公害防止対策のために、工場の移転先や産業廃棄物処理施設団地として、東京都が早くから埋め立てを行い土地造成を行ってきた土地です。
1980年ごろには建材ふ頭、南部スラッジプラント、残土基地などが建設されました。しかし当時は、道路は城南大橋からスラッジプラントまでの1本のみで、背丈を越える雑草が生い茂り、ダンプカーで残土が捨てられたままとなっている状態の基地でした。
昭和45年 (1970年) 頃の城南島 (左) と平成21年 (2009年) 頃の城南島 (右)
城南島連合会設立の背景
昭和59年(1984年)の城南島工業協同組合の移転を皮切りに、次々と工場の移転が行われました。しかし当初この島は、公共の交通機関はもとより都市機能は全くなく、企業運営上この上ない不便な状態だったのです。
そこで、これら諸問題の一日も早い解決を目的として、6組合の企業が発起人となり、昭和61年(1986年)3月6日に、城南島連合会が任意団体として設立されました。
以来、城南島地域の交通、環境の整備、地区の発展のためにさまざまな活動と事業を行い、今日に至っています。
城南連合会のあゆみ
昭和61年(1986年)に会員総数10名で始まった当連合会も現在では会員企業数計 99社〈7組合〉(2021年10月現在)を数えるまでになりました。
城南島連合会のあゆみをご覧ください。
■ 昭和61年(1986年)3月6日設立
大田区立生活センターにて設立総会を開催
正会員総数10名により設立
会 長 豊田喜十郎 (1986.3~1991.11 在任期間5年9ヶ月)
副会長 奈良自起 猪狩 洋
設立目的
会員及び会員の従業員の福利厚生、親睦を図り、地域の交通、環境の整備を促進し、城南島地区の発展向上に寄与することを目的とする。
■ 昭和61年(1986年)10月14日
第1回通常総会を開催
会員数 正会員 6組合単独企業5社
準会員 12社
賛助会員 2社
専門委員会を4月4日より発足
通勤バス対策委員会 委員長 森野辺栄次郎
環境対策委員会 委員長 水戸武雄
交通対策委員会 委員長 松沢 功
■ 平成2年(1990年)5月1日
城南島タイムズ(創刊号~7号まではJYONANタイムズ)を創刊
■ 平成3年(1991年)7月
城南島海浜公園オープン
昭和53年に海上公園計画告示により約13年の歳月を費やしての完成。完成部分は計画の一部。今後、約10年の間に4~5倍の海浜公園になる。
計画区域25.3haのうち今回完成部分4.8ha
■ 平成3年(1991年)11月13日
第6回通常総会に於いて2代目会長就任
会 長 猪狩 洋 (1991.11~2006.10 在任期間14年11ヶ月)
副会長 森 隆 松沢 功
■ 平成10年(1998年)10月28日
会員数 正会員 18組合単独企業11社
準会員 7社
賛助会員 4社
■ 平成11年(1999年)4月
路上駐車問題解消のため4月1日城南島2丁目に公共駐車場オープン
敷地面積4,568㎡ 収容台数180台
■ 平成17年(2005年)4月
城南島海浜公園に「スケボー広場」「第2キャンプ場」オープン
■ 平成18年(2006年)10月27日
第21回通常総会に於いて3代目会長就任
会 長 猿渡盛之 (2006.10~2008.10 在任期間2年)
副会長 森 隆 杉崎武春
■ 平成20年(2008年)10月24日
第23回通常総会に於いて4代目会長就任
会 長 杉崎武春 (2008.10~2018.10 在任期間10年)
副会長 井上忠道 田久保隆幸 佃 善文
会員数 正会員 10組合単独企業31社
準会員 6社
賛助会員 4社
■ 平成21年(2009年)11月24日
城南島2丁目にコンビニエンスストア「ポートストア」 オープン
■ 平成22年(2010年)7月
会員数 正会員 10組合 単独企業 31社
準会員 6社
賛助会員 3社
■ 平成30年(2018年)10月19日
第33回通常総会に於いて5代目会長就任
会 長 中澤勇一郎 (2018.10~現在 在任期間 3年)
副会長 須長将明 高須俊行 大久保茂忠 岩松英敏
顧 問 杉崎武春
会員数 正会員 9組合単独企業55社
準会員 4社
賛助会員 3社
■ 令和3年(2021年)10月19日
会員数 正会員 7組合108社 2,477名
準会員 4社
賛助会員 3社
活 動
以前はあらゆる問題があった城南島も現在では交通も環境も整備され、多くの人々が集まる地域となっております。
城南島連合会のが現在まで行ってきた主な活動内容をご紹介いたします。
以前はあらゆる問題があった城南島も現在では交通や環境も整備され、多くの人々が集まる地域となっています。
城南島連合会が現在まで行ってきた主な活動内容をご紹介します。
■ 通勤バスの運行
京急バスと契約し、1986年5月1日より1988年3月末までの約2年間、チャーターによる運行を行いました。以後バスは路線化されました。
■ 地区センター建設交渉
通勤バス運行と同時期、島内の都市機能充実をめざし、地区センター建設を求め東京都と交渉。しかしながら、構想図までできながらも時代の変遷により実現には至りませんでした。
■ 南部スラッジプラントの悪臭改善
南部スラッジプラントから発生する悪臭に悩まされ、改善を求め交渉。結果、ほぼ2年がかりで改善されました。
■ 城南島タイムズの発刊
1990年、会員企業のための情報紙「城南島タイムズ」(創刊号から7号はJYOUNANタイムズ名)を創刊。 一時中断はあったものの再刊され、今日まで年2回発刊されています。
■ 連合会会員名簿作成
1995年、当連合会会員名簿の作成を行いました。
■ 公共駐車場オープン
1999年、通勤者のための公共駐車場が城南島2丁目にオープン。当連合会が管理しています。
■ ゴミのポイ捨て禁止の立看板設置
環境対策の一環として、メイン道路の中央分離帯へのゴミのポイ捨て禁止を求める立看板を連合会の費用で設置しました。
■ 環境対策
海浜公園の開始に伴い、近隣道路や企業内への迷惑駐車やゴミのポイ捨てが増加 。これに対し、改善を求め運動を行いました。
■ 環境美化
格好のポイ捨て場となっていた中央分離帯の雑草対策として、スラッジプラントからの好意もありレンガの敷詰めを行い、環境美化につながりました。
■ 交差点改良工事
城南島内交差点の左折急 カーブ2ヶ所の改良工事を行いました。
■ 城南島案内図作成
1997(平成9)年3月、大田区の助成にて城南島案内図の掲示をしました。
■ ビーチクリーンアップin城南島への参加
2004年から始まった城南島海浜公園の「ビーチクリーンアップin城南島」には、近年多くの連合会会員が参加しています。
■ 企業地図作成
2006(平成18)年、島内の企業地図(コミニュケーションマップ)の作成を行いました。
■ 駐車料金値下げ実現
2006年、駐車場料金の適正化を求め、値下げを実現しました。
■ ビーチクリーンアップin城南島にて慰労バーベキュー会を実施
2008年、ビーチクリーンアップ後に連合会主催のバーベキューを開催。以後、例年の慣習行事となりました。
■ 交通渋滞解消工事
2009年、念願の臨海トンネルの開通に伴い、交通量が大幅に増加。その交通渋滞解消のた め、大田市場前道路の改善と、京浜大橋への二車線左折改修工事を実現しました。
■ 島内一斉清掃
毎月一度の島内一斉清掃を長年にわたり、実施しています。
■ 「ガソリンスタンド」オープン
2009年8月、城南島7丁目に「ガソリンスタンド城南島SS / 太陽 鉱油(株)」がオープンしました。
■ 「ポートストア」オープン
2009年11月24日 コンビニエンスストア「ポートストア城南島店」がオープンしました。
■ 「交差点名標示板」設置
城南島周辺で交差点名がついてない箇所があり事故対策・目印として東京都港湾局、湾岸警察署と折衝し「野鳥公園東」「城南島ふ頭公園」「京浜大橋北」の交差点の標示板を設置しました。
■ 東京湾岸パートナーシップ発足式に参加
2010年4月26日 臨海地区の官民が一体となり「テロを許さない街づくり」を推進するために「東京湾岸パートナーシップ」が発足。69団体94名が参加し危機管理意識の共有・参加者間の連携強化を認識致しました。
■ 「江戸前・東京トライアスロン2010」開催
2010年10月10日 城南島海浜公園、品川区大井埠頭にて東京トライアスロン連合・日刊スポーツ新聞社主催で「東京・江戸 前トライアスロン2010」が開催されました。
■ 社団法人 大田工業連合会加入
2010年11月 大田工業連合会に加入。当連合会の加入により大田区の製造業の7割が大田工業連合会の参加企業となりました。
■ 大田臨海部まちづくり協議会に参加
2012年7月27日 花き市場の西、運河沿いの土地の開発を含めた大田臨海部の活性化プロジェクトの プレゼンテーションが実施され、島部の今後の課題を取り上げていく会議に参加し継続的に活動を行っております。
■ 「港湾等の美化活動の功労」表彰
2013年7月15日 長年にわたり城南島海浜公園の清掃を実施している活動に対し関東地方整備局より「港湾等の美化活動の功労」対象者として表彰されました。
■ 「防災委員会」設置
2013年8月27日 大田区防災課の指導により大田区の防災の取組についてレクチュアを受けて防災員会を設立しました。初代委員長には奈良機械製作所の大谷武文氏が就任。
■ 大井環7立体(4車線)が完成
2014年2月18日、国道357号環7大井ふ頭交差点において立体化の整備が完成し開通しました。
■ 防災委員会による防災訓練実施
2014年8月1日、大森消防署の指導によりスタンドパイプ(大田区支給の消火栓利用の消火装置)を使用しての初期消火訓練を実施しました。また、大田区防災課の協力を仰ぎ備蓄品のアルファ米の炊き出し訓練も行いました。
■ 城南島海浜公園内に防災倉庫設置完了
2015年3月、大田区の協力により城南島海浜公園内中央広場近傍に防災倉庫を6台設 置を完了しました。備蓄品として食料品(クラッカー・アルファ化米)、保存水、毛布、簡易トイレ、トイレットペーパーの物資が納められており、240人3日間分を確保しております。
■ 城南島連合会30周年記念
2016年、城南島連合会の設立30周年を記念してコミニュケーションマップを新たに制作しました。島内三か所に掲示しております。各会員企業に配布を致しました。また、30周年の記念品として、電子吸着ボードを会員企業に贈呈致しました。
■ ふ頭道路の開通
2016年、城南島野鳥橋北東側のドライドックの埋め立て地完成後、東海6丁目に通じるふ頭道路が完成しました。
■ 「城南島ポートグランド」整備、完成
2016年3月 城南島2丁目のポートストア隣地に、フットサルコート2面とソフトボールグランド1面を兼用できるグランドが完成しました。。
■ 「池袋防災館」防災体験ツアー実施
2016年10月27日、会員有志の参加で池袋防災館で災害についての学習と災害疑似体験、AEDを使用しての救急救命訓練を行いました。
■ 総合防災訓練を実施
2017年11月22日に城南島4丁目において大田区、大森消防署のご支援のもと防災訓練を行いました。およそ50名の参加により地震発生の想定で団体で の避難、救助活動、火災発生状況にてのスタンドパイプ、屋内消火栓を使用しての消火活動を実施しました。消防署員の指導によるAEDを使った救命措置訓練も行いました。訓練終了後、防災備蓄品のアルファ米の炊き出し訓練と試食を行いました。
■ 北海道視察研修を実施
2018年5月28日~29日に連合会理事の有志による北海道研修を実施致しました。札幌市丘珠町の札幌市サツラク農協協同組合株式会社ミルクの郷を訪問、視察しました。酪農と乳製品製造についてのレクチュアを受け工場見学を実施致しました。
■ 出没!アド街ック天国に城南島が取り上げられました
2019年7月13日放映のテレビ東京「出没!アド街ック天国」〝大井 城南島〟のタイトルで4代目会長の杉崎武春氏が出演。新駅を是非作っていただきたいと熱く語った。
■ AED講習会を開催
2019年7月18日に城南島工業協同組合のご協力を得て、防災委員会主導の元、AED講習会を行いました。講師は医療電子機器メーカーの日本光電株式会社の三宅誕氏を迎え、参加者20余名で実施致しました。
■ 羽田新飛行路に関する説明会 開催。
2020年1月28日にART FACTORY城南島のご協力をいただき、国土交通省の方々による羽田空港新飛行路(2020年3月29日~)のパネル展示による説明会を実施致しました。
■ 2020年2021年 総会 縮小開催 賀詞交歓会 中止
2020年1月以降、新型コロナウイルスの感染拡大により、各イベントが中止・延期が相次ぎました。城南島連合会の総会も感染症対策を万全にしての会員のみの縮小開催、賀詞交歓会も2年連続の中止となりました。
■ AED講習会を開催
2023年8月22日に南部スラッジプラントのご協力をいただき、防災委員長主導の元、AED講習会を行いました。講師は医療電子機器メーカーの日本光電株式会社の徳永健太氏を迎え参加者26名 (2部構成)で実施致しました。